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“王と枢機卿”風トランプ

「王と枢機卿」というタイトルのボードゲームをご存知でしょうか?M. シャハトの歴史的名作ゲームで、特に3人で遊ぶゲームとしては最高峰という評判をよく耳にします。一時期、日本語版としても復刻されたのですが、既に絶版となってしまい、簡単に手に入るものではなくなってしまいました。今や、Amazonでは1万円を超える高値で取引される有様。。絶版までのサイクルが極めて短いことは、ボードゲームの抱える深刻な問題の一つと言えましょう。

そこで、皆さんがお持ちのトランプ1組で遊べるよう独自にルールを工夫してみました。トランプ以外に必要なのは、マップを印刷する紙とプリンタと、マークのための筆記具だけです。マップはもちろん本家とは違うデザインなので、疑似体験程度のものと捉えてもらいたいのですが、このゲームのエッセンスを味わうには充分な内容になっているかと思います。これで遊んでみて、気に入ったら本家の中古品などを探して手に入れるのも良いですね。

マップのpdfファイルはココにあるので、自由にダウンロードして使ってください。本家との違いは、マップの構成、カードの構成、プレイ人数を3人に限定したところ、などです。例によって、本家ルールとの差分を中心に記述しましたので、より詳しくはWebなどで公開されているルールブックをご参照ください(「王と枢機卿、ルール和訳」等で検索すれば出てくると思います)。

このルールをまとめるにあたって特に気をつけたのは、出来るだけ本家を忠実に再現するということです。ルールをほんの少しいじっただけでゲームは大きく崩れてしまい面白さを損ねてしまうので、編集は困難を極めました。一つ一つのルールが複雑に絡みあい、絶妙のバランスで仕上げられている、ということなんですね。王と枢機卿はまさに“奇跡のゲーム”と言って良いかと思います。

【ゲームの概要/目的】
M. シャハトの代表作「王と枢機卿」のゲームシステムをトランプで忠実に再現。

【プレイ人数】
3人

【使用するコンポーネント】
•トランプ1組(ジョーカーは使用しない)
•マップを印刷した紙 → マップの置き場所はココ
•ペン3本(色別に3種類あると良い)

【カードのグループ】
•スートは関係なし。
•ランクグループを(2,3,4)、(5,6)、(7,8,9,10)、(J,Q,K)の4種類に設定し、グループ内のランクは同じものと見なす。

【ゲームの準備】
•マップ下部の点数記録表の第1列に全プレイヤーの名前を書く。各プレイヤーは第2列にある自分のシンボルを確認する。
•Aの札を取り除いた48枚の札をよく切り、山札にする(Aはこのゲームでは使用しない)。
•山札から3枚引いて表向きに捨てる
•1人あたり手札3枚を山札から取る。
•山札から2枚引き、山札の横に表向きに並べる。
•適当にスタートプレイヤーを決める。スタートプレイヤーマーカーとしてジョーカーを利用する。
•修道院および枢機卿の数に上限は設けない。

【遊び方】
•プレイヤーは自分の手番時に以下の順でプレイする。

1. 手札から1枚か2枚、もしくは同じランクグループの札2枚入りで3枚を場に出す。同じランクグループの札2枚はワイルドカード1枚分として利用可能。パスする場合は、手札から1枚捨て、新たに山札か山札の横の表向きの札から1枚選択して手札に入れる。

2. プレイした札に対応する領地に修道院を配置するか枢機卿を配置(配置は、ペンで自分のシンボルをマークして行う)。いずれもプレイした札は捨て札にする。また、配置においては以下の注意事項がある。

 a. 空白の領地には1つしか配置できない。領地内に誰か1枚でも配置していれば、2つ配置することが可能。

 b. 1回の手番では、1つの領地のみしか配置できない。

 c. 枢機卿は、その領地に最も多く修道院を置いているプレイヤーの修道院数まで配置可能。

 d. すでに修道院が置かれている場所に上書きして配置することはできない。

3. 手札が3枚になるまで補充(表向きの札か、山札のどちらかから)

4. 表向きの札が2枚になるまで補充(山札から)

【点数計算】
•中間決算と最終決算の2回ある。最終決算が終わったらゲーム終了。

1. 中間決算(最初の山札がなくなった時)

 a. 修道院: その領地で一番多くの修道院を配置しているプレイヤーは、その領地の修道院総数だけポイント獲得(同数なら両者ともポイント獲得)。2位以降は、すぐ上のプレイヤーの修道院数だけポイント獲得。全く配置していないプレイヤーは0ポイント。
決算後は捨て札を集めてよく切り、山札にする。そして、山札から3枚表向きに捨てて再度プレイを開始する。

2. 最終決算(2回目の山札がなくなった後、スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーまでプレイ完了した時)

 a. 修道院: その領地で一番多くの修道院を配置しているプレイヤーは、その領地の修道院総数だけポイント獲得(同数なら両者ともポイント獲得)。2位以降は、すぐ上のプレイヤーの修道院数だけポイント獲得。全く配置していないプレイヤーは0ポイント。

 b. 枢機卿: 隣接する領地の両方で、枢機卿の数が最も多いプレイヤーに、両方の領地の枢機卿総数だけポイント獲得。

 c. 修道院の連続: 4つ以上の修道院がマップ上で縦一列か横一列に隣接して直線上に並んでいる場合は、並んだ修道院の数だけポイント獲得。複数の領地をまたがっていても良い。

【ゲームの終了】
•最も多くのポイントを獲得したプレイヤーの勝利。

【備考】
•マップについて

1. 4×12の配列で描かれる小さい四角形の内側にある点線の円内に自分のシンボルをマークすることで修道院を配置する。

2. 4×12の配列で描かれる小さい四角形の外側にある点線の円内に自分のシンボルをマークすることで枢機卿を配置する。

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