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ミライスコープ

ミライスコープ

前回のブログでは、前例の無いリボーク監視手段を考えることでゲームを創作する新しいメソッドを紹介しました。また、ダブルデッキ・ジャーマンホイストという創作ゲームにより、右隣の敵プレイヤーの手札を常に見て良い、というルールでリボーク監視を実現し、新しいプレイ感を提供しました。実はこのような仕掛けは競技性を持たせること以外にも役立つことがあります。それは「初心者の入門用トリテ」としての役割です。初心者は特にズルをする気も無く、単なる見落としでリボークしてしまう可能性があります。その際、隣に熟練者がいればそれを未然に察知して警告を与えることができるのです。これは、マストフォロー練習トランプとはまた違ったアプローチで初心者プレイヤーを取り込む一つの手段になり得ると思っています。

その意味で、今回紹介する「ミライスコープ」も初心者を取り込めるポテンシャルを秘めているかもしれません。

このゲームは2人専用になります。ベースとなっているゲームはイタリアのトレセッテです。トレセッテ自体もリボーク監視性を担保するひとつの手段を提供しているのですが、私はそれとはちょっと違う方法で実現できるアイデアを思いつきました。それは、
「各プレイヤーがドローする山札を全てインディアンポーカーのように相手に見えるように設置する」
というものです。このために、このゲームではカードスタンドを2本使います(萬印堂さんのサイトなどで販売されています)。相手プレイヤーが今後ドローする札が全て見えている(しかも取る順番まで決まっている!)ので、リボーク監視性はきちんと担保できます。さらに、今後ドローすることになる相手プレイヤーのカード情報を逆手に取った妙手を編み出すことも可能です。お互いの未来が丸見えの中、どうすれば相手をうまく出し抜けるのか?これを考えるのがこのゲームの醍醐味です。

(互いに1枚ずつプレイ)→(1枚ずつカードドロー)→(もう一度互いに1枚ずつプレイ)の手順により合計4枚のカードで1トリックの勝負を決めるところがかなり独特で、最初は少し戸惑うかもしれません。しかし、これにより不完全情報が終盤まで保持されるので、最後まで逆転の望みを持ってプレイできます。慣れれば簡単な手順ですので、是非この変わった味わいを愉しんでください。

【タイトル】
ミライスコープ

【ゲームの概要/目的】
「トレセッテ」をベースに改変した2人専用のトリックテイキングゲーム。お互いの今後ドローするカードが順番含め全て見えている(しかし自分は見えていない)中で、特定のポイント付きカードをより多く取ることを目指す。

【プレイ人数】
2人

【使用するコンポーネント】
•トランプ1組(ジョーカーは使用しない)
•カードスタンド2組

【カードの強さ】
A > K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5

【ゲームの準備】
•トランプ1組から2、3、4の札を全て抜いて40枚にする。
•各プレイヤーはカードスタンドを1本ずつ取り、自分の前の場に置く。
•適当な方法で最初のディーラーを決める。

【遊び方】
•ディーラーは40枚の札をよくシャッフルし、各プレイヤーに10枚ずつ手札として配る。
•続いて、残りの札20枚を各プレイヤーに10枚ずつ配り切る。各プレイヤーはこの配られた札を、表面が相手プレイヤー側になるように、自分の前にあるカードスタンドに並べて置く(以後はこれを「オープンデッキ」と呼ぶ)。並べる時を含め、プレイ時は自分のオープンデッキの表面を見ることはできない。また、表面のインデックス表示さえ全て相手に見えていれば、隣同士のカードで一部重なりがあっても構わない(カードスタンドが短い場合はそうするしかない)。
•ディーラーでない方のプレイヤーがオープニングリーダーを務める。

•通常のマストフォロー、切り札なしのトリックテイキングをプレイする。ただし、以下のような手順を守ってプレイすること。

1. リーダーから順に1枚ずつカードをプレイする。プレイのルールは以下の通り。
a. 可能ならば、リードされたスートの札を出す。
b. リードされたスートが手札に無ければ、どの札を出しても良い。

2. 両プレイヤーはそれぞれ自分のオープンデッキから1枚取り、自分の手札に加える。その際は必ず、自分から見て、自分のオープンデッキの右端から取ること。

3. 再び、リーダーから順に1枚ずつカードをプレイする。この時、両プレイヤーとも、リーダーが直前にプレイした札のスートをフォローしなくてはならない。リードスートが手札に無ければ、どの札を出しても良い。

4. プレイされた4枚の札を比べ、リードされたスートのうち、最も強い札を出したプレイヤーがそのトリックに勝つ。勝ったプレイヤーはプレイされた札のうち、ポイント付きの札だけを取って自分の前の場に裏向きに重ねて置く。他の札は場の端に裏向きにまとめて置く。

5. トリックに勝ったプレイヤーが次のリードを行う。

•10回のトリックを取り合い、手札を出し切ったら1ディール終了で点数計算へ。

【点数計算/ゲームの終了】
•獲得したカードから以下のポイントを獲得。
9、10、J、K、A : 1点/枚
Q : 3点/枚
•さらに、ラストトリックを取ったプレイヤーは3点のボーナスを獲得。

•ディーラーを交代して次のディールに移る。複数回ディールを行い、どちらかのプレイヤーが60点以上になったらゲーム終了。より点数の多いプレイヤーの勝ち。

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