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チェーンズ 〜(実は)ペアーズ・ルールデザインコンテストに応募してました〜

昨年いくつかのゲームコンペに応募していたのですが、一つご報告をしていなかったものがありました。それは、テンデイズ・ゲームズ主催の「ペアーズ・ルールデザインコンテスト」です。2016年5月、6月、7月と3期にわたる公募が行われ、かなりの応募作が集まったそうです。私は入選作が決まった後に(たとえ落選したとしても)、応募したゲームを公開しようかと思っていました。ところが、待てど暮らせど私の作品は審査されず、徒らに日が経ってしまいました。そして、2017年4月現在も未審査の状況。。(ー ー; 今から思うと、この処遇も仕方なかったことなのかもしれません。なぜなら、他の応募作に埋もれないために徹底してヒネくれた作品を応募したからでした。

まず、多くの応募作が複数人数向けであろうことを想定し、あえてプレイヤー人数を1人専用としました。トランプで言う“ソリティア”です。今回のコンペでは多種多様なルールが複数採用される可能性が高く、ソリティアならまずかぶらないから採用され易いだろうという考えでした。また、今回のコンペでは、

「カードを引いたり、めくったり、出すことによって二枚一組のペアができる」という要素と、それに伴うゲームとしての展開を必ず含めてください。

という制約条件がありました。しかしここで、私は「ペア」という概念を意図的に拡大解釈しました。すなわち、「数字が1つ違いの2枚組」も広義のペアと見なしたのです。ソリティアはともかく、この逸脱はレギュレーションの点でアウトになる可能性が十分ありました。しかし私は、作品のユニーク性を担保するために、あえてこれを断行しました。いやぁ、これでは後回しにされて当然ですよねσ^_^;

さて、ゲームの概要は、山札から1枚ずつドローして、数字1つ違いのペアで繋いだカードの組み合わせ(ラミー系のゲームで「ラン」と呼ばれるもの)10種類を全て作り上げるというシンプルなものです。これが簡単そうに見えてなかなか難しいのです。ひとつ手順を間違えるとそれが後々まで響き、遂にはゲームが詰んでしまいます。一時置き場への配置方法をうまく考えることと、適切なタイミングでランを確定させることが勝利ポイントとなるでしょう。中盤以降はかなり苦しい戦いを強いられますが、あるところで一気に問題解決されて楽になる時もあります。この時の気持ち良さは筆舌に尽くし難いものがあります(例えるなら、便秘が解消された時のあの感じ?)。そして、全てのカードが片付いた時の“やり切った感”もまた格別です。

既に定番化したソリティアの名作「シェフィ」のように、広く愛されるゲームにならんことを願います。

【タイトル】
チェーンズ

【プレイヤー数】
1人

【ゲームの概要】
ペアーズで遊ぶソリティアです。山札から1枚ずつドローして、数字1つ違いのペアで繋いだカードの組み合わせ(ラミー系のゲームで「ラン」と呼ばれるもの)10種類を全て作り上げることを目指します。

【使用するコンポーネント】
ペアーズデッキ1組

【プレイする場の説明】
チェーンズの図


上図のような場をテーブル上に設定してプレイします(上図は初級モードでのプレイ途中の様子です)。
•終端カード置き場: 終端カード(後述)が置かれる場所です。
•山札置き場: 山札が置かれる場所です。
•作業場: カードを繋いで組を作る作業を行う場所です。作業場は1スロットしか用意されません。
•一時置き場: 作業場に置けないカードを一時的にストックしておく場所です。モードの種類により以下のような数の置き場所が用意されます。
 初級モード → 5スロット
 上級モード → 4スロット

•捨て場:出来上がったカードの組を捨てる場所です。

【ゲームの目的】
10-9-8-7-6…のようにカードを繋いで長さの異なる10種類の組を作っていき、山札のカードと終端カードを全て捨て場に移動させることを目指します。

【ゲームの準備】
•ペアーズのデッキから1〜10のカードをそれぞれ1枚ずつ取り出し、全て終端カード置き場に表向きに並べて置きます(これらを終端カードと呼びます)。終端カードはカードの繋がりの終端として用います。
•残り45枚のカードをよくシャッフルし、裏向きに重ねて山札置き場に置きます。

【ゲームの進め方】
•以下の3種類のアクションのいずれか1つを選択し、実行します。それ以降も同様にこの選択、実行を繰り返します。

①山札の一番上のカードを1枚めくり、作業場もしくは一時置き場に置く。
作業場に置く場合は、既に置かれているカードの上に重ねて置きます(何も置かれていない場合は新たに置きます)。ただし、既に置かれている一番上のカードの数字より1だけ小さいカードしか置けません。また、何も置かれていない場合は10のカードしか置けません。
一時置き場に置く場合は、既に置かれているカードの上に、縦に少しずらして置きます(下のカードの数字が見えるようにします)。その際、既に置かれているカードの数字に関係なく、どの数字のカードも置くことができます。もし未使用のスロットがあれば、新たにその場所に置いても構いません。ただし、一時置き場のスロット数を超えて新たな場所に置くことはできません。

②一時置き場にあるカードを1枚選んで取り、作業場に置く。
ただし、作業場には既に置かれている一番上のカードの数字より1だけ小さいカードしか置けません。また、何も置かれていない場合は10のカードしか置けません。また、一時置き場から取ることができるカードは、各スロットの一番上のカードのみとなります。

③終端カード置き場にあるカードを1枚選んで取り、作業場に置く。そして、作業場にある全てのカードを捨て場に移動させる。
ただし、作業場には既に置かれている一番上のカードの数字より1だけ小さいカードしか置けません。また、何も置かれていない場合は10のカードしか置けません。一方、終端カード置き場からはいずれのカードも自由に取ることができます。
カードを捨て場に移動できるアクションは③だけであることにご注意ください。

【ゲームの終了】
山札が全て尽き、これ以上アクションを実行できなくなったら終了です。

【勝敗の決定】
ゲーム終了時、全てのカードが捨て場に移動していたら、あなたの勝ちです。そうでない場合は、終端カード置き場に残った終端カードの枚数だけ失点となります(カードの数字は関係ありません)。もし勝てないことが途中で分かっても、失点が最小限になるよう最後まで頑張りましょう。

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