Entries

ドミヌクセン

ドミヌクセン

私は今までドミノのゲームに全く触れてこなかったのですが、昨年ついにW12ドミノを購入しました。メキシカントレインというゲームがやってみたくて取り寄せたのです。しかし、ちょっと運要素が強過ぎたのか、うちのメンツにはややイマイチな反応でした。それ以来、ずっと押入れの中に埋もれていたのですが、折角買ったこのコンポーネント、何か別のゲームでも遊びたいなと思いました。ドミノはもともと汎用コンポーネントなため、遊び方はかなりあるだろうと思っていました。しかし調べてみるとW6やW9用のドミノゲームが大半を占めており、W12を使うゲームはほとんど皆無という状況だったのです。無駄に多くてかさばるW12ドミノの入ったブリキ缶を抱え、さてどうしたものかと遠い目をしていたところ、突如一つのアイデアが降りてきました。「ドミノでアブルクセンやったら面白いんじゃない?」

アブルクセンは2014年に発表された、比較的新しいゲームです。トランプの大富豪に似ていますが、そこにドイツゲーム風の味付けがされており、非常に奥深く、戦略的にも楽しめるゲームになっています。作者はクラマー&キースリング。同作者の6ニムトに続く超名作カードゲームとして今もかなりの人気を博しています。実は、アブルクセンとW12ドミノはカード構成がかなり似ているのです。アブルクセンは1〜13の13種類の数字が書かれたカードなのに対し、W12ドミノは0〜12の13種類の数字が書かれた牌で構成されています。アブルクセンでは同じ数字を沢山集めてまとめて出すのがメイン戦略なのですが、W12ドミノも同じ数字が付いた複数の牌があるため、カードの代わりにドミノを使って同じように遊んでもうまく機能しそうです。そう考えて試したところ、アブルクセンとはまた違った味わいがあり、非常に楽しめました。アブルクセンと違って一つの牌に数字が2種類ついているので、一つの牌について2通りの使い方ができるわけで、どちらの数字として使うか、そこでちょっとしたジレンマが生まれます。また、一気に12枚出しなどアブルクセンでは絶対起きないような派手な展開も場を盛り上げてくれます。

ルール的にも、ほぼアブルクセンのままでいけます。最初の手牌13枚、場にオープンにする牌6枚もそのままの数で大丈夫です。手牌から自分の場にプレイする際は、同じ数字を全て自分から遠い方に向けて揃えて出すようにします。そして、スナッチ(攻撃)はプレイヤーから遠い方の数字が常に対象となり、プレイヤーから近い方の数字は全て無視されます。

一つだけバランス調整のため加えたのが、「0の数字は1から11までのどの数字よりも弱いが、12に対してだけ例外的に0の方が強い」というルールです。これがあることによって、12が常に最強というわけではなくなるため、12のセットを出しても油断できなくなります(本家アブルクセンではワイルドカードのXを13より強い数字としても使えるようにすることでバランスをとっているようです)。

運要素強めの伝統ゲームが割と多いドミノゲームの中で、「ドミノ」×「アブルクセン」=「ドミヌクセン」は貴重な戦略ゲームとして独自の存在感を示すやもしれません。W12ドミノをお持ちの方は(というか、W12ドミノ持ってる人自体少なそうですが)、是非遊んでみてくださいね。

以下にルールの詳細をまとめますが、本家ルールとの差分を中心に説明します。本家ルールの和訳はまだWebにも出回っていないようなので、たっくんのボードゲーム日記など、分かり易いレビューサイトで確認すると良いでしょう。また、慣れてきたら一緒に掲載した選択ルールを加えるとよりドミノらしさが出て楽しさが増します。冒頭の写真は選択ルール付きでのプレイ風景です。

【ゲームの概要/目的】
ドミノで遊ぶアブルクセン。本家のアブルクセンにほぼ準拠したルールで、ドミノ牌ならではの派手な展開が楽しめる。

【使用するコンポーネント】
•W12ドミノ1セット

【プレイ人数】
3〜4人(5人は枚数的にちょっと厳しい…)

【ゲームの準備】
•本家ルールと同様、手牌13枚を配り、場の中央に6枚オープンにし、残りを裏向きにまとめて場の中央に置く。

【遊び方】
•ゲームの流れは本家ルールと同じ。ただし、牌に振られている2種類の数字はどちらを使っても良い(もう一方の数字は無視される)。
•手牌から自分の場にプレイする際は、同じ数字を全て自分から遠い方に向けて揃えて置くようにすること。自分の場に前回プレイした牌が残っている場合は、その前(プレイヤーから遠い方)に順番に並べて置いていくこと。スナッチ(攻撃)は自分から一番遠いセットが対象となる。
•1枚で出す場合も、プレイしたい方の数字を自分から遠い方に向けて置くこと。
•スナッチ(攻撃)はプレイヤーから遠い方の数字が常に対象となる(プレイヤーから近い方の数字は全て無視)。
•本家ルールと同じく、数字が大きいほど強い。ただし、12に対してだけ例外的に0の方が強い。
•ワイルドカードは無し。

【点数計算】
•本家ルールと同じ(自分の場にある牌は1枚あたりプラス1点。自分の手札に残った牌は1枚あたりマイナス1点)。

【ゲームの終了】
•本家ルールと同じ(誰か一人の手牌が無くなるか、場の中央にある牌が全て無くなったら即終了)。

【選択ルール】
•ダブル牌(0-0、1-1など、同じ数字が振られた牌)は1枚で2枚分として自分の場にプレイできる(他の牌に対し垂直に置くと区別し易い)。他の牌と同じく、1枚で1枚分として出しても良い。
•ダブル牌がスナッチされた場合、補充するのはダブル牌1枚あたり1枚で良い(2枚取る必要はない)。
•点数計算時はダブル牌1枚あたり2点と数える(手牌に残った場合はマイナス2点)。

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する