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【コラム】「フォーセール」は本当に名作なのか?

「フォーセール」というカードゲームが最近、日本語版として再発売されました。昔からWebのプレイレビューでも好評で、殿堂クラスのゲームとして取り上げている方までいらっしゃるゲームなので、ずっと気になっていたのです。BoardGameGeekではAverage Rating7.2、play: gameデータベースでも総合評価6.883(2016年10月現在)という高評価となっています。これまで販売されていたのはトラベル版のミニサイズだったため購入を躊躇していました。しかし、今回の再販バージョンは正規サイズのパッケージだったため、ついに私の物欲は臨界点に達し、気がつけば既にamazonの予約ボタンをポチっていたわけですσ^_^;

さて、喜び勇んで昼休みのゲーム会に持参し、初プレイを試みました。比較的ルール量が少なく楽なインストで、調子良くゲームはスタートしたのですが・・・アレ?なんか皆の反応がイマイチ・・・これはひょっとしてひょっとしたらやっちゃったかも。しかし、あれほど評価されてるゲームだからそんなはずは・・・。その後、Webで調べたところ、どうも旧版と新版でルールが微妙に違うとのこと。評価しているレビュアーは皆、旧版ルールを推していました。なるほどそういうことかと、改めて旧版ルールで再プレイを行いました。・・・ムム?やっぱり皆の反応イマイチ・・・。2度も連続でお通夜プレイを経験させてくれたゲームは久しぶりです。なんだこれは〜!いつも遊んでくれている皆に申し訳ないじゃないか!((((;゚Д゚)))))))

冷静に分析すると、やはり前半の競りがシステムとしてうまく機能していないみたいに感じました。新版ルールでは、レイズのみ・コール無しのルールで、おりた時の半額支払いは切り上げ計算で行います。しかし、最初に配られる所持金は少なく、その後も増えることはないので、それほど派手に吊り上げることもできず、せいぜい一周限りのベットで競りは終了してしまいます。これでは、いわゆる“巡り運”がゲーム展開の大勢を占めてしまい、不公平感ばかり気になるルールという感じがします。一方、旧版ルールでは、レイズもコールも有りのルールで、おりた時の半額支払いは切り捨て計算で行います。しかしこの場合は、誰が最初におりるか?で激しい譲り合い戦争が勃発します。なぜなら、最初におりたプレイヤーは最も価値の少ないカードをつかまされるばかりか、次手番以降のプレイヤーと同額のコストまで支払わねばならないからです。こんな理不尽なことがあるでしょうか?果たして、最初に所持金を使い果たしたプレイヤーがその理不尽を背負い込む結果となります。これまた“巡り運”がゲーム展開の大勢を占めるバランスの悪いルールと言えましょう。

何とかこのゲームを買ったことの元を取りたい私は、ハウスルール導入の検討に着手しました。競りゲームに必須の要素は何か?それは互いの思惑を読んだ熱い競り合いにあると思います。新版ルールは残念ながらそれがありません。もともと所持金が少ないのはコンポーネントの都合でどうしようもないので、少しでもベットの可能性を広げるため、コールは有りにすべきでしょう。また、旧版ルールの欠点として、一番最初におりることのメリットが無いことが挙げられます。最後に残った1人以外は皆、一律にベットした金額の1/2しか支払わなくて良いというのが問題のようです。そこで、最初におりたプレイヤーは1/(プレイ人数)だけ支払えば良いこととルール変更します(端数は切り上げ支払いです)。その後も、おりた順に1/((プレイ人数)-1)、1/((プレイ人数)-2)・・・というように支払います。例えば4人プレイの場合、最初におりたプレイヤーはベット金額の1/4を支払い、次におりたプレイヤーは1/3、その次におりたプレイヤーは1/2を支払います。最後まで残ったプレイヤーは全額を支払います。これで、初めの方でおりることのメリットが生まれます。相手プレイヤーにできるだけ多く支払わせるためにギリギリまで金額を吊り上げ、さっとおりてしまう、といった技も出てきます。実際に試したところ、このハウスルールはうまく機能していました。皆の反応も大分良くなりました。

ハウスルールでプレイすると、なるほど良いゲームというのを実感できます。特殊なカードが全く無く、見通しの良いシンプルなルールはゲーム初心者にも受けが良さそうです。なおかつ、短い時間で濃厚な駆け引きが味わえます。テーマとの合致具合もいいですね。通常ルールでの面白さが分からず、どうしてもピンとこなかった方は是非一度このハウスルールを試してみてください。評価が大きく変わるかもしれません。

【フォーセール ハウスルールまとめ】
•前半の競りにおいて、それまでの最大額と同額のベットを有りとする(コール有り)。
•前半の競りにおいて、一番最初におりたプレイヤーはベット金額の1/(プレイ人数)だけ支払う。その後も、おりた順にベット金額の1/((プレイ人数)-1)1/((プレイ人数)-2)・・・というように支払う。
•端数は常に切り上げての支払いとする。以下に表としてまとめる。
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ベット金額01234567891011121314
2分の1の支払い011223344556677
3分の1の支払い011122233344455
4分の1の支払い011112222333344
5分の1の支払い011111222223333
6分の1の支払い011111122222233

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